小学生、低学年から通塾するメリット・デメリット

小学生の低学年から通塾することについて

小学生の低学年から通塾するメリットは以下の通りです。

一方で小学生の低学年から通塾するデメリットは以下の通りです。

今回は、教育業界キャリア20年の元小学校教師である、この私が「小学校低学年から通塾することについて」徹底解説します。

この記事を読むことで、あなたは以下の悩みから解放されるでしょう。

ぜひ最後まで、この記事を読んでください。

小学校低学年から通塾するメリット・デメリット

小学校低学年から通塾するメリット・デメリットについて、以下で解説します。

小学生、低学年の通塾。メリット

低学年が塾へ行くメリットは主に以下のものが挙げられます。

メリット１　学習習慣が身につく

1つ目のメリットは学習習慣が身につくことです。

小学校低学年の子供たちは、まだまだ学習習慣と言うものが身についていない子が多いです。

家に帰って宿題をするといっても、宿題の量にばらつきがありますし宿題をやる時間が決まっていない子も多いでしょう。

通塾することで学校以外での「勉強の時間」が用意されます。

プライベートの時間の中に「勉強の時間」を入れることで、学校以外で勉強する習慣が少しずつついてきます。

塾にも宿題があるでしょうから、机に向かう時間が自動的に増えます。

幼いうちに机に向かうことが苦にならず、習慣化できるようになると、高学年や中高生になった時に「勉強しなさい」なんて声をかけなくても、ある程度の時間は机に向かって勉強するようになります。

メリット２　新しい人間関係が築ける

2つ目のメリットは新しい人間関係が築けることです。

学校の友達や先生と、どうも折が合わないという子もいるでしょう。「本当は勉強したいけど学校の環境が合わない……」と言う子は、塾をおすすめします。

塾によって学習環境も学習方法も時間も定員も変わってきますので、お子さんに合った環境の塾を探してあげると学校に感じていたモヤモヤも消化できそうです。

また、子供は色々な考えを持った人と一人でも多く関わるべきだと私は思っています。これからは多様性の時代ですので、塾の先生や友達がどのような人でも「色々な人がいる」ということを知っておくのは今後の人間関係に絶対に役に立ちます。

今までに出会ったことのないようなタイプの人に会ったとき、新しい考え方に出会えたり時には新しい道が開けることもあるかもしれません。

もし「学校で凝り固まった考えになってしまうのでは？」と心配をされている方がいるのなら、塾で新しい人間関係を構築するのはアリです。

メリット３　成績が上がる

メリットの3つ目は成績が上がることです。

学校よりも塾の方が少人数制であることが多いので個々の学力に合わせて勉強することができます。

成績が上がることで、子供のモチベーションは上がり、自信をつけることもできます。

「うちの子はいい子なんだけど、これといった取り柄がないんだよなぁ」という方は入塾することで子供は勉強に対して自信をつけることができるでしょう。

そして、さらに本当に自分が興味を持っていることへも積極的にチャレンジする原動力とすることができるようになります。

小学校低学年の通塾。デメリット

小学校低学年の子が通塾することのデメリットは以下の通りです。

デメリット1 忙しくなる

低学年の塾は比較的早い時間に開始されることが多いです。

思っていたより学校が長引き、下校してすぐに車に乗って「早く早く！」なんてあわただしい放課後になってしまう可能性もあります。

低学年では一人で行かせるのも心配なので、保護者の時間配分も必要不可欠となります。

また、学校の宿題と塾の宿題に追われ「ヒーヒー」言いながら宿題を片づけなけれならないなんてことも。

勉強に追われすぎて、「あれ、今日なにやってたっけ？」というのは切ない気がしますね。

デメリット２　体力的に辛い

小学生が学校終わりに塾へ行くことは、体力的にも気力的にも大きな負担がかかります。

特に低学年の場合、その負担は無視できないでしょう。

小学生は、学校で長時間勉強し、休み時間には友達と遊ぶなど、心身ともに多くのエネルギーを消費します。

さらに、2キロ近くの通学路を大きなランドセルを背負って歩くことも、体力を消耗する要因となります。

低学年の場合、まだ自分の体の不調に気づきにくいため、親や周りの大人が注意深く見守る必要があるのです。

例えば、ある小学校の低学年児童は、学校が終わった後、すぐに塾へ通っています。

塾では、さらに数時間勉強するため、帰宅する頃には疲労困憊の状態だといいます。週末は、疲れて遊ぶ気力もなく、家で過ごすことが多いそうです。

小学生、特に低学年の塾通いは、子どもの体力や気力を考慮し、無理のないスケジュールやサポート体制を整えることが重要です。

家庭だけでなく、学校や塾とも連携し、子どもの負担を軽減できる方法を検討する必要もあるでしょう。

デメリット３　遊ぶ時間が減る

「遊びよりも勉強が大事！」と考える方も多くいるかと思います。

しかし、やはり遊びは大事です。

この時期の子供たちは指先を使ったり、五感を使って様々な感覚を身につける必要があるからです。

実際に学校の勉強内容も、今までに培ってきた経験を元に考える学習を多く存在します。

その時、教科書の内容をただ覚えるのか、自分が体験したことと結びつけるのかでその後の印象や学習の定着は大きく変わってきます。

机に向かっていなくても、この時期の子供たちにとってはすべてが勉強（必要な経験）なのです。

低学年向けの塾を元小学校教師目線で解析！

　以下で低学年向けの塾を、元小学校教師目線で解説したいと思います。

①個別指導 明光義塾

明光義塾は、個別指導でありながら比較的リーズナブルな価格で利用できるため、多くの方に選ばれています。

しかし、お子さんの性格や特性によっては、合う合わないがあるため、慎重な検討が必要です。
明光義塾の主な特徴は以下の通りです。

これらの特徴から、学校での一斉指導が苦手なお子さんや、自分のペースで学習したいお子さんには、明光義塾は良い選択肢となるでしょう。

例えば、学校の授業についていくのが難しく、集団授業では質問もしづらいと感じていた子でも、個別学習だと先生とマンツーマンでじっくりと向き合って学習できるため、理解度が深まります。

また、自分のペースで進められるので、学習意欲も高まります。しかし、個別指導には以下のような注意点もあります。

これらの点を踏まえ、明光義塾を検討する際には、お子さんの性格や特性をよく考慮することが大切です。

体験授業や先生との面談などを通して、お子さんに合った学習スタイルであるかを見極めることをおすすめします。

②早稲田アカデミー

早稲田アカデミーは、中学受験を考えているご家庭にとって、低学年から対策を始められる魅力的な選択肢です。

特に、基礎学力重視の指導は、後々の学習において大きなアドバンテージとなるでしょう。早稲田アカデミーの主な特徴は以下の通りです。

これらの特徴から、中学受験を早期から対策したいご家庭にとって、早稲田アカデミーは有力な候補となるでしょう。

例えば、小学校低学年から早稲田アカデミーに通い始め、基礎を丁寧に指導してもらったおかげで、高学年になってからの応用問題もスムーズに解けるようになったという子もいます。

また、早稲田中学に特化した対策講座もあるため、受験にも有利です。ただし、早稲田アカデミーに入塾する際には、以下の点に注意が必要です。

以上の点を踏まえ、早稲田アカデミーを検討する際には、お子さんの学習状況や目標、ご家庭の状況などを総合的に考慮し、最適な選択をしてください。

③公文

公文式は、四則計算の反復学習により計算力向上や算数への抵抗感を減らす効果が期待できる学習法です。

個別学習形式で、お子さんのペースに合わせて学習を進められる点が魅力です。
公文式の主な特徴は以下の通りです。

これらの特徴から、公文式は以下のようなお子さんにおすすめです。

例えば、算数の計算に苦手意識がある子も、公文式で繰り返し学習することで計算が早くなり自信が付き、算数への抵抗感が減ります。

また、自分のペースで教材を進められるので、学習意欲も高まります。ただし、公文式には以下のような注意点もあります。

これらの点を踏まえ、公文式を検討する際には、お子さんの学習状況や目的に合わせて、他の学習法と組み合わせることも検討しましょう。

個別教室のトライ

「トライ」と言えば家庭教師を思い浮かべる人が多いですが、実は個別指導塾も展開しています。

無料体験もできるので、お子さんに合った学習方法を見つけるために、一度体験してみることをおすすめします。

トライの個別指導塾には、以下の特徴があります。

これらの特徴から、トライの個別指導塾は以下のようなお子さんにおすすめです。

例えば、塾の雰囲気が好きな子であれば、家庭教師よりも塾の雰囲気の中個別に教えてもらえて集中して学習できると感じるでしょう。

塾と家庭教師には、それぞれメリットとデメリットがあります。

お子さんの性格や学習スタイルに合わせて、最適な方法を選ぶことが大切です。無料体験などを活用して、お子さんに合った学習方法を見つけてあげましょう。

オンラインの塾三選

進研ゼミ小学講座

進研ゼミは、長年の実績と信頼のある通信教育であり、お子さんに合った学習スタイルを選べる点が魅力です。

楽しく学習できる工夫やご褒美制度も、学習意欲を高める要因となっています。

進研ゼミの主な特徴は以下の通りです。

これらの特徴から、進研ゼミは以下のようなお子さんにおすすめです。

例えば、進研ゼミのタブレット学習はゲーム感覚で学習できるため、飽きずに続けることができ、成績アップにもつながります。

また、頑張ったときにもらえるご褒美が嬉しく、さらに学習意欲が高まります。
ただし、進研ゼミには以下のような注意点もあります。

これらの点を踏まえ、進研ゼミを検討する際には、お子さんの性格や学習習慣をよく考慮することが大切です。

必要に応じて、親御さんのサポートや声かけも重要になります。

スマイルゼミ

スマイルゼミは、タブレット学習に特化した通信教育で、1年以上の継続利用でタブレット代金が無料になる点が魅力です。

お子さんの好みに合わせたタブレットケースを選べるなど、学習意欲を高める工夫もされています。
スマイルゼミの主な特徴は以下の通りです。

これらの特徴から、スマイルゼミは以下のようなお子さんにおすすめです。

子供って自分が好きな色のタブレットケースを選んだというだけで学習も頑張ることができる子が多いです。

タブレットを使うのが楽しみになり、自ら進んで学習するようにもなるでしょう。

また、親御さんは学習状況をスマホで確認できるため、安心して見守ることができます。

ただし、スマイルゼミには以下のような注意点もあります。

これらの点を踏まえ、スマイルゼミを検討する際には、お子さんの性格や学習習慣をよく考慮することが大切です。

親御さんは、お子さんの学習状況を把握し、適宜声かけやサポートをすることが重要になります。

東進オンライン学校

自宅で四谷大塚と東進の授業が受けられる教材は、ICT機器を活用し、お子さんのペースで学習を進められる便利な選択肢です。

この教材の主な特徴は以下の通りです。

これらの特徴から、自宅学習型教材は以下のようなお子さんにおすすめです。

四谷大塚の教材は好きな時間に好きなだけ学習できるため、無理なく続けることができます。また、タブレットを使った学習は、興味を引きつけ、楽しく学習に取り組めます。

様々なスタイルの塾がある中で、お子さんに最適な塾を選ぶためには、以下の点を考慮することが重要です。

これらの要素を総合的に考慮し、お子さんに最適な塾を選んであげてください。

塾以外にも方法はある！

塾だけが、学力を上げる手段ではありません。

最近の習い事は多種多様なものがあり、その中で学習ではないものの、集中力を高めたり手先を使ったり脳を活性化させたりできるものがあります。

塾以外の習い事でも新しい人間関係を形成したり自信をつけたり学校の学習に意欲を持って取り組むきっかけを作ることができるのです。

どんな種類があるのか、それを習ったことでどのような効果が期待できるのかいくつか例を挙げてみましょう。

STEAM Campus（レゴスクール）

STEAM Campusは（レゴ®スクールは、2024年4月にSTEAM Campusに移行しています）子どもたちが大好きなレゴブロックを使った遊びを通して、探求心や主体性を育むことができる魅力的なスクールです。
STEAM Campusの主な特徴は以下の通りです。

STEAM Campusは、子どもたちが遊びを通して楽しく学び、探求心や主体性を育むことができるスクールです。このような教育は、お子さんの将来にとって非常に大きな財産となるでしょう。

プログラミング教室

プログラミング教室は、論理的思考力を養い、お子さんの新たな可能性を見つけるきっかけになる習い事として注目されています。

プログラミング教室の主な特徴は以下の通りです。

多くの子供はゲームが大好きです。試行錯誤しながらゲームを完成させることで、達成感を得ることができ、自信にもつながります。このように、プログラミング教室は、お子さんに成功体験を与える場としても機能します。

プログラミング教室は、学校の成績アップに直接つながるわけではありません。しかし、論理的思考力や問題解決能力を養い、お子さんの可能性を広げる上で、非常に有益な習い事と言えます。

つまり、プログラミング教室は、お子さんの将来の可能性を広げるための投資と言えるでしょう。

ピアノ教室

ピアノは、脳の活性化や音楽の授業に役立つだけでなく、人生を豊かにしてくれる習い事です。
ピアノを習うことには、以下のような効果が期待できます。

これらの理由から、ピアノは子どもの成長にとって、非常に良い影響をもたらすと言えます。

例えば、ピアノを習い始めてから集中力がアップしたという子も少なくありません。学校の勉強にも良い影響が出ます。

また、音楽が好きになると人生も豊かになります。

ピアノ教室は、脳の活性化だけでなく、音楽の楽しさを教えてくれる習い事です。お子さんの才能を伸ばすために、ピアノを習わせてみてはいかがでしょうか。

書道教室

書道教室は、集中力や姿勢を良くする効果があり、お子さんにおすすめの習い事の一つです。
書道教室には、以下のようなメリットがあります。

これらの理由から、書道教室は、お子さんの集中力や姿勢を改善し、学力向上にもつながる習い事と言えます。

書道教室に通い始めてから宿題や勉強に集中できるようになる子もいます。また、姿勢が良くなったり字がきれいになったりと学校の勉強にも良い影響がたくさんあります。

書道教室は、集中力や姿勢を良くするだけでなく、お子さんの心を落ち着かせ、学力向上にもつながる習い事です。お子さんの可能性を広げるために、書道教室を検討してみてはいかがでしょうか。

そろばん教室

そろばん教室は、昔ながらの習い事というイメージがあるかもしれませんが、暗算力向上や目標達成意欲を育むことができるため、今でも多くの親子に支持されています。

そろばん教室には、以下のようなメリットがあります。

そろばん教室は、計算力向上だけでなく、お子さんの目標達成意欲や集中力を養う上でも、非常に有効な習い事と言えます。お子さんの可能性を広げるための習い事の一つとして、今でも十分に価値があると言えるでしょう。

スポーツ教室

スポーツ教室に通うことは、お子さんに多くの良い影響をもたらします。

スポーツ教室には、体操、スイミング、武術、ダンス、クライミング、サッカー、野球、バスケットボール、トランポリンなど、様々な種類があります。これらのスポーツ教室に通うことで、お子さんは以下のような力を身につけることができます。

どのスポーツでも最初は上手くできませんが、練習を重ねるうちに徐々に上手くなり、試合で活躍できるようになります。

また、チームメイトと協力して練習や試合に取り組む中で、友情を育み、フェアプレーの精神を学ぶこともできます。

スポーツが苦手なお子さんでも、スポーツ系の習い事を始めることで、苦手意識を克服できる可能性があります。様々な習い事を試して、お子さんの輝ける場所を見つけてあげることも大切です。

親が思ってもいなかった意外な特技が見つかる可能性もあります。

習い事を始める際には、「半年は続ける」「1年は続ける」など、期間を決めてから始めると良いでしょう。

低学年は、ちょっとの家庭学習と遊びが大事！

小学校低学年のお子様には、学習の中身よりも家庭での学習サポートや様々な体験が大切です。

低学年では、親子の触れ合いを通して基礎的な学習能力が育まれ、多様な経験を通して学ぶことは、お子様の成長にとって非常に重要だからです。

塾に通う代わりに、家庭での学習習慣を定着させたり、地域の学習支援施設を利用したりすることもいいですね。

ちょっとの工夫で楽しく学習できたり、興味を深められたりします。

もし、お子様の学習について心配なことがあれば、まずは学校の先生に相談してみましょう。お子様の状況に合わせた適切なアドバイスが得られるはずです。

いかがでしたか？

お子さんの塾通いについて、成績の面からではなく色々な側面から塾が有効か、他の方法があるのか、考えてみてはどうでしょうか。