小学校低学年から塾に通うと、こんな失敗がある
小学校低学年から塾に通うと以下のような失敗をすることがあります。
- 【あゆむさんの例】学校の授業がつまらなくなった
- 【りくさんの例】友達との関係に溝ができた
- 【さくらさんの例】友達から反感をかってしまった
- 【あおいさんの例】塾も学校もどっちつかずになってしまった
これは私が教師生活で実際に目撃した失敗例です。
今回の記事では、私の体験を交えつつ「小学校低学年で塾に通うと、どんな悪いことがあるのか?」深堀して語ってみたいと思います。
ぜひ、最後までこの記事を読んでください。
【あゆむさんの例】学校の授業がつまらなくなった
あゆむさんは、塾に通いだしてから学校の授業をつまらなく感じてしまうようになりました。
なぜなら、塾で学習した内容をもう一度学校で初めから習わなければならなかったからです。
小学生向けの塾には、予習型の塾と復習型の塾があります。あゆむさんは予習型の塾に通い始めたため、塾で習ったことをもう一度学校で同じように習うことになりました。
すると、同じような話を二回聞かなければならなくなり、学校の授業に新鮮味を感じなくなってしまったのです。
そのため、1回目に習う塾の内容はより楽しく感じられ、2回目に習う学校の授業はどんどんつまらなく感じるようになってしまいました。
このように、塾で予習をすることが合っている子と合っていない子がいます。
合わない子が予習型の塾に通ってしまうと「何のために学校へ通っているのだろう……?」と学校の存在自体に疑問を感じてしまったり、学校の授業の時間が無駄に思えたりしてしまいます。
あゆむさんのように、塾に通い始めたことで学校の授業がつまらなく感じてしまうお子さんは少なくありません。
特に予習型の塾に通うと、先に塾で新しい内容を学んでしまうため、学校の授業が復習のような形になり、新鮮味を失ってしまうことがあります。
塾での学習は、どうしても先取りになるため、学校の授業で「もう一度同じことを……」と感じる回数が増え、学校の授業そのものへの興味関心が薄れてしまう可能性があります。
「塾でやったからもういいや」という気持ちが先行し、学校の授業中に集中できなくなったり、積極的に参加しなくなったりするかもしれません。
また、塾の進度と学校の進度が必ずしも一致するとは限りません。
塾ではどんどん先に進むのに、学校では基礎的な内容をゆっくりと進めている場合、お子さんは「なぜこんなにゆっくりなんだろう」「もっと早く先に進みたい」と不満を感じてしまうことも考えられます。
その結果、学校の授業を退屈に感じ、学習意欲全体が低下してしまう恐れもあります。
低学年のうちは、基礎学力の定着はもちろん重要ですが、それ以上に学校生活を楽しむことや、学習に対する意欲を持つこと、先生や友達との良好な関係を築くことが大切です。
塾に通うことで、これらの大切な要素が損なわれてしまう可能性も考慮する必要があります。
このように考えると、お子さんの性格や学習状況によっては、低学年のうちから予習型の塾に通わせることが、必ずしも良い結果に繋がるとは限らないのではないでしょうか?
むしろ、学校の授業への興味を失わせたり、学習意欲を低下させたりするリスクも考慮する必要があると言えるでしょう。
【りくさんの例】友達との間に溝ができた
りくさんは、入塾後友達との間に溝ができてしまいました。
なぜなら、一緒に遊ぶ時間が減ってしまったことに伴い、話題が合わなくなってしまったからです。
りくさんは塾へ行くことになったので、今まで一緒に遊んでいた友達と今まで通り遊べなくなってしまいました。
そのため、一緒に遊んでいた友達は違う子と遊ぶようになったのです。
仲間外れにされたり、喧嘩をしたりしたわけではありませんが、今までよりも遊べる時間が少なくなったことから、友達と徐々に溝ができてしまったのです。
このように、塾に入ることで友達関係に変化が生まれることは良くあります。
りくさんのように、塾に通い始めたことで、大切な友達との間に見えない溝ができてしまうケースは決して珍しくありません。
今まで一緒に遊んでいた放課後の時間や週末が塾の時間に変わることで、友達と顔を合わせる機会は必然的に減ってしまいます。
実際に、塾が嫌な理由の中にも「友達と遊べない」という理由を挙げている子も多くいます。
親にとって最も避けたいことの一つは、お子さんが学力向上を目指す一方で、大切な友達との関係性を損なってしまうことではないでしょうか?
「まさか塾が原因で、うちの子が友達と疎遠になるなんて……」という状況は、想像するだけでも胸が痛みます。
小学校低学年の時期は、学力だけではなく「友達との関わりを通して、社会性を育む非常に重要な時期」です。
一緒に遊んだり、時には喧嘩をしたりする中で、子どもたちはコミュニケーション能力や協調性、相手の気持ちを理解する力を自然と身につけていきます。
塾に通うことで、これらの機会が減ってしまうことは、将来的なお子さんの人間関係にも影響を与えかねません。
もちろん、学力向上は大切です。しかし、低学年のうちから塾に通わせることで、友達との貴重な時間を奪い、結果的に学校生活の楽しさを損なう可能性があることも、決して無視できない事実です。
お子さんの学力向上はもちろんのこと、友達との健やかな関係も同じくらい大切に考えてあげてほしいのです。
小学校低学年から塾に通わせることは、もしかしたらお子さんにとって、今本当に必要なことではないかもしれません。
今一度、塾に通うことのメリットとデメリットを慎重に検討し「小学校低学年から塾に通わせることは考え直しましょう」という選択肢も視野に入れてみてはいかがでしょうか?
お子さんの笑顔が一番輝く道を選んであげてください。
【さくらさんの例】反感をかうようになった
さくらさんは、友達から反感をかうようになってしまいました。
なぜなら、塾で習ってすでに知っていることを鼻にかけてしまったからです。
たとえば授業中に、友達が一生懸命問題を解いているときに「もう終わっちゃった♪」と言ったり、先生の説明中に「知ってる!」と言ったりしてしまい、友達から反感をかってしまったのです。
このように、お子さんの性格によっては塾に行くことが友達関係に影響を与えてしまうことがあります。
さくらさんのように、塾で先に学習した内容を知っていることで、無意識のうちに友達から反感を買ってしまうケースも残念ながら存在します。
せっかく学力が向上しても、周りの友達との関係が悪くなってしまうのは、親御さんにとってもお子さんにとっても辛い状況でしょう。
親御さんにとって最も避けたいことの一つは、お子さんが学力を身につける過程で、他人を思いやる気持ちや謙虚さを失ってしまうことではないでしょうか?
「まさか、うちの子が塾で知識を得たことで、友達に嫌な思いをさせるような子になってしまうなんて……」という事態は、想像するだけでも辛いです。
小学校低学年の時期は、知識を詰め込むこと以上に、他人との良好な関係を築くための基礎を育むことが重要です。
友達との協力や助け合いを通して、子どもたちは共感力や謙虚さを学びます。
塾で得た知識を鼻にかけるような言動は、これらの大切な学びの機会を阻害し、お子さんの社会性の発達にマイナスの影響を与えかねません。
もちろん、お子さんの知的好奇心を満たし、学力を伸ばしてあげたいという親心は痛いほど理解できます。
しかし、低学年のうちから競争原理が強く働く塾に通わせることで、お子さんが周りの友達に対して優越感を持ってしまい、結果的に孤立してしまうリスクも考慮する必要があります。
「塾に行かせた結果友達とのトラブルが増えて学校が嫌いになってしまった……」と、本末転倒にならないように塾のタイプを考えたり、塾以外の選択肢を考えてみたりしてもいいのではないでしょうか?
【あおいさんの例】塾も学校もどっちつかずになってしまった
あおいさんは、塾も学校も中途半端になってしまいました。
なぜなら、なかなか生活リズムを塾に通う生活に整えることができなかったからです。
たとえば、学校の宿題はやるけれども塾の宿題は忘れてしまったり、どちらの宿題もやろうと頑張ったりして寝不足になりました。
結果として、疲れて授業中にボーっとしてしまったり塾や学校を休むことが増えてしまったり塾へ通いだしたことがマイナスになってしまいました。
このように、塾に通うことがそもそも合わず、入塾のメリットを感じられないことがあります。
あおいさんのように、塾に通い始めたものの、生活リズムがうまく整えられず、結果的に塾も学校も中途半端になってしまうお子さんも少なくありません。
頑張ろうとする気持ちはあるのに、両立できずに疲弊してしまう姿を見るのは、非常につらいものです。
親にとって最も避けたいことは、お子さんが学力向上を目指した結果、心身の健康を損なってしまうことではないでしょうか?
「まさか、塾に通わせたことで、うちの子がいつも疲れてぐったりしてしまうなんて……」という状況は、本末転倒と言わざるを得ません。
小学校低学年の子供たちにとって、十分な睡眠と規則正しい生活リズムは、心身の成長だけでなく、学習意欲や集中力を維持するためにも不可欠です。
塾に通うことで、これらの基本的な生活習慣が乱れてしまうと、学校の授業にも悪影響が出てしまい、「何のために塾に通っているんだろう?」という負の感情につながりかねません。
また「塾の宿題」と「学校の宿題」の両方に追われることで、お子さんは精神的な余裕を失い、学習そのものに対する意欲を失ってしまう可能性もあります。
本来、学ぶことは楽しいはずなのに、疲労感や焦燥感ばかりを感じるようになってしまっては、本末転倒です。
小学校低学年のうちから無理に塾に通わせることで、お子さんの生活リズムを崩し、心身の健康を害してしまうリスクを考慮する必要があります。
「小学校低学年の我が子は本当に塾通いが必要なのだろうか?」お子さんの笑顔と健やかな成長のために、今本当に必要なサポートの形を、もう一度見つめ直してみてはいかがでしょうか?
まとめ
以上、私の体験を元に、小学校低学年から塾に通わせることの失敗例を紹介しました。
次回は私が発見して学校で試した、塾いらずの自宅学習で楽しく成績アップできる方法について語ります。
次の記事は現在執筆中です。ブログの更新情報はXで流します。次の記事の完成まで、私のXアカウントをフォローして、しばらくお待ちくださいませ。
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